幾久しい歴史を超えてそこに在るものに、新たな光と輝きを取り戻すこと。修復という仕事は、日本伝統の技と日本のこころを未来に伝えていくことにほかならない。
開創1200年余の清水寺、その開山堂御厨子の修復が行われたのは実に350年ぶりのことでした。御厨子に収められているのは坂上田村麻呂夫妻の像で、清水寺創建の本願主です。この御厨子の修復にあたり貫主が求められたのは、「千年先まで残る仕事」。これを合言葉に、はせがわの持つ技術と思いのすべてを注ぎ込んで取り組ませていただいた仕事です。
数百に及ぶ錺金具を一つひとつ取り外し、丹念に汚れを洗い落とし、木部の割れやヒビを補修し、漆の塗り研ぎを重ねる。さらに、重厚さと優美な輝きを取り戻しながらも、あえて新しく見えないように自然に近くバランスを図り全体を仕上げていくなど。はせがわの職人たちが丹精込めた仕事を積み重ね、無事に修復が終わったのは1987年のことです。
清水寺の貫主が求めた「千年先まで残る仕事」は、今日も、はせがわのものづくりの精神の根幹となって息づいています。
はせがわグループが取り組んできた世界文化遺産、国宝・文化財の修復について
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